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覇権のターゲット、つい先ほど読了しました。面白かったです。優れた小説というものは多分に法螺話めいていて話が大きくなればなるほど筋立ては破綻していくもの。この作品も実をいうと途中、そんな気配も少し感じたのだけれど結局最後まで連れて行かれてしまいました。つまらなく感じたのは実は自分の知らない半導体開発の詳細に入り込んだところ。ついて行かれなくなって道を見失いかけたのですね。でも、すぐに本来のストーリー展開に戻されました。
で、何がおもしろいかというと、つまり、嘘を本当に見せる迫力があるのですね。脱帽です。
石油とウランとダイヤモンドと、シリコンがこんな形でつながっているとは!
ただ、惜しいことに面白い!というところまでやや道のりが長い。著者が博識すぎるのが災いしたのかもしれません。そんなこんなでもしも検索エンジンでわたしごときのページをごらんになった人がいたら、絶対面白くなるから150ページまでは読まなきゃだめですよ。(笑)だから立ち読みだと損です。(笑)。
もちろん、わたしと逆にそこまでが面白いと言った知り合いもいましたが・・・。私自信としては、最後の解決のカタルシスに至る数章がとてもハイセンスで、日本人離れした筆力だなぁと感心しました。この小説、実は大賞ではなく優秀賞、つまり時点だったのですがそれはなぜかというと理由はわかりますね。読み手がコンピューターや半導体を知らないとおもしろさがやや伝わりにくいところがあるのです。
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